ヒロコンの匠に聞く「ジャイアントケルプって食べられるの?」
ジャイアントケルプって食べられるの?
さてここからが本題ですが、50mにもなるジャイアントケルプが食べられたら、もの凄く量が取れて便利じゃない?
更に日本に生息している昆布と同じような味になるのであれば、原材料費がもの凄く節約できて良いのではないか?
そう思う人はやはりいたようで、実はジャイアントケルプが食べられるかに関して、かつて試験をした人がいるようです。
その試験結果なんですが・・・「食べられないだろう」という結論でした。
成分的なところは割愛するとしまして、まず味自体がまずかったそうです。
聞くところによるとあれだけ命綱にしているラッコすら食べないそうで、魚食のラッコとはいえ食べることすら考えていないそうです。
じゃあ昆布みたいに干したらいけるのでは?というところになると思いますが、それでもダメだったそうです。
長さがかなり長くなる海藻なので、食材として使えれば大きな可能性の出るものだったのですが、残念ながら夢破れるだったそうです。
ジャイアントケルプは、これからもラッコや小さな魚たちの命綱として、成長の日々を見守っていく運命なのかもしれませんね。
子持昆布の昆布はジャイアントケルプだと聞いたことがありますが、違うのでしょうか?
>ささき様
コメントありがとうございます。
確かに、北米産の子持昆布の場合はジャイアントケルプを使用している場合もあるそうです。
ニシンはぶつかった物に卵を産み付ける習性があるようで、産卵期のニシンを追い込んで昆布をぶつけ、そこに卵を産ませることで子持昆布を製造していることもあるようです。
そうなると、天然の子持昆布、要はニシンが自然界で産卵したものを採取していることもあると思いますが、人工的に製造している可能性が高いのかなと感じます。
ジャイアントケルプそのものを食べることはオススメできませんが、卵の食感があったり、味付けをしている子持昆布であればそれを誤魔化せるのではと感じます。