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北海道の温暖化現象が昆布にもたらす影響とは【ヒロコンブログ第66回】

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暑いのは陸上だけじゃない

このように北海道の陸地は確実に暑くなっているわけですが、それに連動するように、海でも暑くなっています。
海の場合は海水温という表現になるわけですが、これも上がっているといわれております。

※参考資料→北海道新聞「北海道内、お盆過ぎても異例の暑さ」
ニュースはこちらをクリック ▶

海水温が例年よりも高いということですが、海水温というのは、1度上がると陸地でいうところの20度程度気温が上がるという表現になるそうです。

それだけ海水温が上がると大きな影響が出るということですし、生態系が大きく変わる恐れがあるということですが、それが昆布にも確実に影響しているという情報が今年は入っております。

例えば利尻島では養殖昆布に付着するコケムシやヒドロゾアなどが、例年よりも早く付着した上に、それが昆布の中まで入り込んでビッシリ付いたため、商品として出すことが難しいという被害情報が出ていますし、函館地区では昆布の端に付着物が多く付いているので、そこだけ切断しているというという情報があったり、羅臼地区でも枯れるのが早かったという情報も出ていたりと、北海道各地の昆布に影響が出ていることが伺えます。

勿論全ての地区の昆布でそういう情報が出ているわけではないですが、少なくとも被害情報が出ている上に海水温の上昇が急激に起こったなどという情報が出ていることからも、北海道の気温が上昇しているという現象と何かしら関係があるのではないかと感じております。

昆布を扱っている会社からすると、本来であれば採取できた昆布が採取できない、もしくは採取量が減る(端を切断していたり、枯れて短くなっているわけですからね)という事案はとても痛いことです。

そうなると、昆布に影響が出る前に採取するなどの対策が必要になるかもしれませんが、早く採取すると昆布の実入りが良くない状態で採取することになるかもしれないので、この温暖化で昆布の実入り状況がどうなっているかを調べる必要があるかなと感じます。

例えば以前よりも実入りが早くなっているということが分かれば、採取時期を従来よりも早めることで昆布にコケムシやヒドロゾアなどが多く付着する前に採取できることだって可能になるかもしれません。

地球温暖化と上手く付き合いながら、いかに昆布の採取量を減らさないかを考える時期に来たのかもしれません。

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